コンピ1位69以下のレースで指数値40の馬が勝利!

2020年11月1日の福島12レース、
五色沼特別で1着に飛び込んだのは、
コンピ16位(指数値40)のセンショウユウト。
逃げるタマモティータイム(コンピ2位)を、
ゴール前で鮮やかに差し切り、
これがまた、コンピ最下位とは思えないパフォーマンスでしたね。
見事なキレ味です。
そこでレース後にセンショウユウトの戦歴を見返してみると、
以下の通り。
◆2019年
6/23 2勝クラス3着(0.2秒差)
7/13 2勝クラス2着(0.0秒差)
8/3 2勝クラス10着(0.7秒差)
◆2020年
1/5 2勝クラス12着(1.3秒差)
2/8 2勝クラス9着(0.5秒差)
5/30 2勝クラス13着(1.5秒差)
6/28 2勝クラス10着(1.2秒差)
すべて今回と同じ2勝クラスでの成績ですが、
昨年の6月と7月には馬券圏内に入っていて、
当該クラスで上位争いできる能力は備わっていたと言えます。
ただ近走の成績がグダグダなので、
ピークを過ぎた可能性があるという判断で、まったく人気がなかったのでしょう。
ということで、先ほどの戦歴に「レース条件」というものを付けくわえてみます。
◆2019年
6/23 3着(0.2秒差)芝1200
7/13 2着(0.0秒差)芝1200
8/3 10着(0.7秒差)芝1200
◆2020年
1/5 12着(1.3秒差)芝1400
2/8 9着(0.5秒差)芝1200
5/30 13着(1.5秒差)ダ1400
6/28 10着(1.2秒差)芝1400
勘のよいあなたなら、もうお分かりでしょう。
芝の1200m戦に限定すれば、大きく負けていないのです。
6/23 3着(0.2秒差)芝1200
7/13 2着(0.0秒差)芝1200
8/3 10着(0.7秒差)芝1200
2/8 9着(0.5秒差)芝1200
そこに満を持して、福島芝1200メートルに参戦。
単勝111.7倍という低い評価になったセンショウユウトが、
激走するチャンスは十分にあったと言えそうです。
穴馬の激走には、予想する側から見て以下の3つのパターンがあります。
1、そもそもの能力は高いが近走成績が悪い
2、距離、芝ダート、馬具変更などの外的ショックが加わった場合
3、なぜ走ったのか分からない
今回のセンショウユウトの激走は、完全に1番でしたね。
レースが終わってみたら、
激走することを事前に予測できなくもなかった…というパターン。
ですが、終わってみないと分からないから、競馬は難しい。
そもそも今回の五色沼特別は、
コンピ1位の指数値が67という超低い数値。
混戦も混戦なので、展開ひとつでどの馬にもチャンスはあった。
と考えることができます。
ということは、
コンピ1位が69以下のような混戦レースでは、
人気のない馬を狙っておけばプラス回収になるんじゃないのか?
このような仮説を立てることができますね。
ではさっそく調べてみましょう。
指数順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 16.7% | 29.5% | 41.1% | 82 | 80 |
2位 | 16.9% | 27.9% | 36.9% | 95 | 77 |
3位 | 12.7% | 25.6% | 37.2% | 68 | 77 |
4位 | 13.2% | 24.8% | 34.1% | 92 | 82 |
5位 | 7.3% | 17.2% | 28.5% | 58 | 74 |
6位 | 9.9% | 18.7% | 27.2% | 97 | 81 |
7位 | 9.0% | 17.5% | 24.0% | 104 | 90 |
8位 | 3.1% | 9.1% | 18.1% | 56 | 82 |
9位 | 4.2% | 8.5% | 13.6% | 92 | 84 |
10位 | 2.3% | 5.2% | 9.7% | 70 | 82 |
11位 | 2.1% | 3.8% | 8.5% | 54 | 65 |
12位 | 0.6% | 4.5% | 7.8% | 16 | 68 |
13位 | 0.9% | 4.7% | 6.6% | 39 | 83 |
14位 | 1.3% | 3.0% | 5.7% | 74 | 88 |
15位 | 0.0% | 1.2% | 3.2% | 0 | 35 |
16位 | 1.4% | 2.4% | 4.3% | 125 | 80 |
17位 | 0.0% | 0.0% | 1.6% | 0 | 41 |
18位 | 0.0% | 1.9% | 1.9% | 0 | 60 |
コンピ1位が69以下のレースの順位別成績です。
コンピ1~2位の単勝回収率が少し良い感じではありますが、
コンピ11以下の単勝回収率は壊滅的。
私の思惑は外れたデータになりました。
そこで、ここからもう一考。
少頭数レースだったら、穴馬のチャンスが多くなるのではないか?
そこで1~13頭立てに限定してみました。
指数順 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回値 | 複回値 |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 15.8% | 21.1% | 36.8% | 70 | 61 |
2位 | 19.3% | 29.8% | 43.9% | 97 | 88 |
3位 | 12.1% | 34.5% | 43.1% | 58 | 78 |
4位 | 15.5% | 29.3% | 36.2% | 97 | 79 |
5位 | 12.1% | 17.2% | 25.9% | 79 | 60 |
6位 | 12.1% | 25.9% | 37.9% | 105 | 96 |
7位 | 3.4% | 17.2% | 20.7% | 19 | 85 |
8位 | 5.3% | 12.3% | 24.6% | 155 | 126 |
9位 | 3.6% | 8.9% | 17.9% | 122 | 117 |
10位 | 1.9% | 5.8% | 11.5% | 38 | 92 |
11位 | 0.0% | 0.0% | 9.1% | 0 | 93 |
12位 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
13位 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0 | 0 |
そうすると、6~9位あたりの回収率が100%を超えている。
コンピ1位が69以下のような混戦レースでも、
少頭数レースだと、コンピ上位の馬が人気を集める。
しかし実力が拮抗している混戦レースなので、
集めた人気ほど、馬券に絡めない。
その反面、コンピ中位の穴馬が台頭するいう図式でしょう。
これが穴馬の単勝回収率が高い理由だと思います。
コンピ6~9位をごそっと抜き出しても良いのですが、
出走頭数によって穴馬ゾーンが変わってくるので、
今回は47~54という指数値のゾーンで抜き出してみます。
勝率4% 連対率11% 複勝率21%
単勝回収率103% 複勝回収率124%
という成績になりました。
混戦の少頭数レースなので、該当する機会は少ないですが、
狙って面白いデータだと思います。
このように日常のレースから、
コンピ指数を絡めて思考を巡らせれば、何かしらの仮説が立つ。
それをデータベースソフトのTARGETで調べれば、
あなただけのコンピ必勝法が誕生するかもしれない。
という研究の流れですね。
ぜひ繰り返し実践してみてください。
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