未勝利戦の芝ダート替わりは本当に儲かるのか?
2020年のダービーは、無敗馬コントレルの圧勝で幕を閉じました。
そしてダービーが終わると、
来年のダービーを目指す未来ある2歳馬たちがデビューします。
その反面、まだ1勝もしていない3歳馬たちが、
JRAで走れるチャンスは残り3ヶ月、
という厳しい現実を突きつけられる時期でもあります。
毎年7000頭ほどのサラブレットが生産されて、
1勝できるのは約1500頭。
確率にすると21%くらいですね。
この枠に入れなかった馬は、
地方競馬で走ってJRA再転入を目指すか、
あとは引退となります。
だからなんとか1勝したい。
これが競走馬を育成している厩舎関係者、
生産者、そして馬主さんの願いでしょう。
そこで今回はもう後がない6~9月の未勝利戦で、
儲かるポイントを探りたいと思います。
まずは芝、ダートのトラック変更成績をご覧ください。
この時期に芝からダート、ダートから芝へと、
主戦場が決まっていない馬はあまり強くありません。
これは当たり前ですよね。
大学入試直前まで、理系にするか、文系にするかを迷っているようなもの。
自分の進む道が決まっていないから、
1つに集中できないという感じでしょう。
もちろんこの場合は馬が迷っているのではなく、
調教師や馬主が迷っている状態。
馬の適性を見抜くのは難しそうなので、
その馬の体型を見ながら、いろいろな条件を試すしかないんでしょうね。
そこで今回は「ダートから芝」にフォーカスしたいと思います。
普通は「芝からダート」の方がスタンダードです。
その理由ですが、
よほどのダート馬でない限り、競走馬はダービーを目指します。
競走馬にとってダービーが頂点ですし、
レース体系も芝の方が整っているので賞金を稼ぎやすい。
だから芝でまずはデビューさせて様子を見る。
初戦が6~9着ぐらいでそこそこレベルなら、
もう1戦、芝を使ってみるかとなる。
反対に14着とボロ負けなら、
やっぱりダート馬だよねとダートに変更。
というように「芝からダート」は頻繁にあるが、
「ダートから芝」にチェンジはレアケース。
考えられるのは、脚部不安でダートでデビュー。
まあまあやれそうなので、次は芝を走ってみるか、
というパターン。
他には芝でピリッとしないので、
一発ダートをカマして、さらに芝に戻すというショック療法パターン。
あとはヘニーヒューズ、ワークフォース、
キンシャサノキセキのように、芝でもダートでも走れる種牡馬のパターン。
父の産駒は芝、ダートどちらにも活躍馬がいるけど、
とりあえすダートを走らせてみて微妙。
母馬が芝を主戦場にしていたから、
この馬も芝を試してみるか、というパターンですね。
こう考えると「芝からダート」は、
ダービーを目指したけどダメだったという残念感がありますが、
「ダートから芝」は少し期待感がある気がしますね。
そこで2つの条件を追加します。
・前走2~9着
・前走の着差が1.9秒以内
これは前走のダートでそこそこ走れていたという条件。
例えば前走ダートで14着、勝ち馬との着差は2.5秒と惨敗。
この馬が次は芝を使ってみよう!となると、ヤケクソ感があります。
でも前走5着で、勝ち馬との着差は0.4秒差。
もう1戦ダートを使っても良さそうだけど、
あえて芝に替えるということは、勝算ありと読むことができますよね。
そして成績がコチラ。
では条件をおさらいしましょう。
1、3歳未勝利戦(6~9月)
2、前走ダートから今回芝へのトラック変更
3、前走2~9着
4、前走の着差が1.9秒以内
この4つだけです。
もう時間がない時期なのに、
何故わざわざトラック変更をするのか?
陣営の思惑を考えながら、
色んなパターンをTARGETで検証してみましょう。
お宝パターンが見つかるかもしれません。
ぜひ参考にしてください。