コンピ指数値で単勝1倍台の強弱を判断できるようになる
私はいつもコンピ指数を見ながら、この指数値なら強いのか?いやいや、この指数値なら弱いのか?と考えています。
じゃあ逆に、単勝1倍台の強そうな馬は、コンピ指数値次第で成績が変わるのか?ということを、ふと思いました。
ん?
となっている人が多いと思うので、もう少し詳しく説明すると、同じ単勝1.5倍の馬でも、コンピ90の場合もあれば、コンピ84の場合もありますよね。
オッズとコンピ指数は似ていると言われていても、まったく同じにはなりません。
そこで単勝オッズが同じ1.5倍の馬でも、84と90の差を普通に考えれば、コンピ90の場合の方が強いのでは?と思ったわけです。
もしこの『普通に考えれば』が通用すれば、コンピ指数値で、単勝1倍台の強弱を判断できるようになる。
これはスゴイ発見かも!
ということで調べてみました。
◆コンピ89~90 ⇒ 単勝1倍台
勝率52% 連対率72% 複勝率82%
単勝回収率79% 複勝回収率90%
◆コンピ87~88 ⇒ 単勝1倍台
勝率47% 連対率69% 複勝率79%
単勝回収率78% 複勝回収率87%
◆コンピ85~86 ⇒ 単勝1倍台
勝率46% 連対率66% 複勝率78%
単勝回収率77% 複勝回収率86%
◆コンピ83~84 ⇒ 単勝1倍台
勝率44% 連対率66% 複勝率79%
単勝回収率76% 複勝回収率86%
◆コンピ81~82 ⇒ 単勝1倍台
勝率49% 連対率68% 複勝率77%
単勝回収率85% 複勝回収率86%
◆コンピ80以下 ⇒ 単勝1倍台
勝率45% 連対率67% 複勝率81%
単勝回収率78% 複勝回収率89%
いかがでしょう?
『同じ1倍台ですが、コンピ指数値によって成績が違いますよね!』
という結果を期待していたのですが、コンピ89~90以外は似たような成績です。
コンピ指数値は、成績にあまり関係ないってことですね。
残念です。
今回は失敗例ですが、この思い付きやヒラメキから、スゴイ馬券術が生まれる場合もあります。
考えては検証する。
トライ&エラーで経験を積むことが大切です。
ではコンピ90を取り上げたついでに、もう少し失敗例を深堀してみましょう。
例えば、2016年のコンピ1位90の成績をTARGETで調べると、
勝率80% 連対率80% 複勝率100%
単勝回収率141% 複勝回収率116%
新馬戦の成績に限れば、このようにかなりスゴイ成績です。
しかし、これをそのまま鵜呑みにせず、自問自答するようにしましょう。
・1年間だけのデータで大丈夫か?
・なぜ新馬戦は、成績と回収率が良いのか?
これを脳が溶けるくらい自問自答してください。
1年のデータでは少なすぎると私は思うので、5年分のデータに広げて調べてみます。
勝率63% 連対率80% 複勝率90%
単勝回収率100% 複勝回収率100%
やはりデータ母数を増やすと、成績が変わってきます。
ここで注意して欲しいのは、データ母数に正解がないということ。
「最低でも3年分は必要ですか?」
「データの母数は、どれくらいあれば大丈夫ですか?」
こんな質問をいただくことがあるのですが、難しい質問です。
3年分でもデータが数が30しかなければ、正確なデータとは言えません。
単純に年数で考えるのは、危険だと思います。
ではどれくらいの母数があれば正しく検証できるのか?
これは勝率と出現頻度に関係してくるので、一概には言えないですね。
検証を繰り返すことで、バランスの良い着地点をご自身で見つけてください。
次に、なぜ新馬戦は、コンピ90の成績が良いのか?
これを考えないといけません。
例えば、新馬戦は情報が少ないので、コンピ90でも人気を被りにくのではないか?などと考えることができますが、個人的にこの理由は腑に落ちないです。
他にも、納得する理由が思いつきません。
ですので、コンピ1位90を新馬戦で狙う作戦は、私的にはボツとなります。
こういう事例は、TARGETをイジっていると、他にもたくさんあります。
その場面に遭遇した場合は「データには、裏付けと理由が絶対に必要だ」ということを思い出して、厳しく自問自答するようにしましょう。