コンピ指数攻略でやってはいけないこと
今回はコンピ指数を使って馬券術を作る際に、失敗する代表例を紹介したいと思います。
コンピ初級者向けですが、改めてということでお付き合いください。
まずは1つ目。
・芝とダートを分けて考える
コンピ指数の算出方法はブラックボックスですが、ほぼ他社の予想印(◎△など)を、集計して数値化したものと考えて良いでしょう。
色々な意見を集めると、良くも悪くも平均化します。
例えば、田中競馬新聞の本誌予想は、持ち時計を重視しているとしましょう。
この場合、馬場の影響を受けず、持ち時計が結果に結びつきやすいダート戦の方が得意。
だから田中競馬新聞の本誌予想は、ダートの信頼度が高い!という判断であれば納得が行きます。
でもコンピ指数は、これとは違います。
だから私は芝とダートに分けるのは、あまり意味がないと思いますし、逆に変な理論になってしまうと考えます。
次ですが、
・競馬場で分けて考える
これも芝、ダートと同じで、みんなの意見を集めて平均化されたコンピ指数を、競馬場別に分けて傾向を探っても、あまり意味がないと思います。
ということは、競走する距離もそうですし、クラスで分けるもの、意味がないということになります。
私はずっと言っていますが、コンピ指数は予測オッズや実オッズと同じと考えましょう。
コンピ1位と実オッズの1番人気を置き換えてみます。
・芝よりもダートの1番人気の方が優秀!
・京都競馬場の1番人気は信頼できる!
・芝1200mの1番人気は他より成績が良い!
・G3の1番人気は強いので回収率が高い!
いかがですか?
う~ん、まぁそう言われればそうなのかぁ?という感じだと思います。
だからコンピ指数で馬券術を作ったときは、必ず最後に人気順位に置き換えて読んでみましょう。
そこで文章が成り立たず「う~ん?」と違和感を感じたら、その馬券術を見直してみた方が良いでしょう。
また他にもこんな間違いを、コンピ初心者はやりやすいので注意です。
私が極ウマで連載しているコンピ攻略法のテクニカル6は、これはコンピ1~3位の指数値の和を求めて、レースの波乱度合いを測る手法。
堅そうなレースなら本命サイドの馬券を狙い、荒れそうなレースなら穴馬券を狙うという考え方ですね。
詳しくはコチラをご覧ください → テクニカル6
このテクニカル6の中で、パターン1なら波乱が起きやすく、このパターンの場合、コンピ6~8位が狙い目になります。
このコンピ6~8位を狙うという理由ですが、パターン1の場合のイメージは、上位6頭くらいが、単勝10倍以下の混戦レースです。
上位拮抗のレースですね。
実力があまり変わらず横並びなら、オッズの甘い方が配当妙味があって良いわけです。
そのためコンピ6~8位くらいの馬が、狙い目になります。
これは長年見てきて、成績も回収率も安定するゾーンなので、私は6~8位を狙い目にしています。
そこで2015年のパターン1のコンピ順位別の成績をご覧ください↓
コンピ8位の単勝回収率が普通ですよね?
逆にコンピ9位や10位の回収率が90%を超えていて、こっちの方を狙った方が良くないか?
『よし!2016年はコンピ7位、9位、10位が狙い目だ!』とあなた独自で判断したとしましょう。
では次に2016年のパターン1のコンピ順位別の成績をご覧ください↓
いかがですか?
2016年はコンピ8位の回収率がバツグンに良くなりました。
2015年のデータを元に8位を外したあなたの判断は、最悪の結果を迎えるわけです。
ではここからが【重要】です。
コンピ8位を外すという判断をした材料は、回収率オンリーでしたよね。
これがコンピ指数を攻略する際によく犯す間違いです。
『この順位は回収率が悪いから、買い目から外そう!』
『うぉぉぉぉ!回収率120%超えだぁぁ!』
このようなヌカ喜びが、毎日どこかで起きていると思いますが、回収率の良い部分だけを抜き出したので、回収率が良くなって当たり前なのです。
とても大切なので、もう一度言いますね。
回収率の良い部分だけを抜き出したので、回収率が良くなって当たり前なのです。
なぜそのコンピ順位だけを狙うのか?
なぜそのコンピ順位は買い目から外すのか?
ということを説明できないと、再現性に乏しい理論になります。
繰り返しますが、『この順位は回収率が悪いから、買い目から外そう!』
これが一番最悪な判断なので、やらないようにしましょう。
コンピ指数は予測オッズなので、順位の一本釣りではなく、ゾーンで考えるのが正解です。
コンピ指数攻略の基礎的なことですが、忘れやすいことなのでぜひ参考にしてください。