宝塚記念を制したクロノジェネシスは歴史的名馬か?
2020年の宝塚記念は、
クロノジェネシスが2着のキセキに6馬身の差をつけて圧勝!
先ほどレース映像を見返しましたが、
クロノジェネシスの4コーナーの手応えはスゴイですね。
同じタイミングでポジションを上げて行った
ラッキーライラックのデムーロ騎手は手をゴシゴシ動かしているのに対して、
北村友一騎手は手綱を持ったまま。
それで直線は後続を突き放すあのパフォーマンスですから、
見事のひと言ですね。
ということで、過去10年の宝塚記念勝ち馬と、
2着馬につけた着差を書き出してみました。
2010年 ナカヤマフェスタ(1/2馬身)
2011年 アーネストリー(1 1/2馬身)
2012年 オルフェーヴル(2馬身)
2013年 ゴールドシップ(3 1/2馬身)
2014年 ゴールドシップ(3馬身)
2015年 ラブリーデイ(クビ)
2016年 マリアライト(クビ)
2017年 サトノクラウン(3/4馬身)
2018年 ミッキーロケット(クビ)
2019年 リスグラシュー(3馬身)
2020年 クロノジェネシス(6馬身)
宝塚記念と言えば、ファン投票で選ばれた競馬の祭典。
今年はやや手薄な印象もありましたが、
それでもG1馬が8頭も出走している豪華なメンバー。
そのオールスターとも言えるレースで6馬身差の圧勝ですから、
クロノジェネシスの強さが際立ちますね。
過去10年でのMAX着差です。
もちろん馬場が味方した部分もあると思いますが、
それだけでは片づけられない着差でしょう。
ではさらにクロノジェネシスの強さが分かるデータをお見せします。
下記は4歳で宝塚記念で3着以内に入った馬名と、
宝塚記念後のG1での実績です。
2010年
1着 ナカヤマフェスタ(凱旋門賞2着)
2着 ブエナビスタ(天皇賞秋1着、JC1着)
2011年
3着 エイシンフラッシュ(天皇賞秋1着)
2012年
1着 オルフェーヴル(凱旋門賞2着×2、有馬記念1着)
3着 ショウナンマイティ(安田記念2着)
2013年
1着 ゴールドシップ(宝塚記念1着、天皇賞春1着)
3着 ジェンティルドンナ(JC1着、ドバイSC1着、有馬記念1着)
2015年
3着 ショウナンパンドラ(JC1着)
2016年
2着 ドゥラメンテ(レース後に怪我で引退)
3着 キタサンブラック(JC1着、大阪箸1着、天皇賞春1着、天皇賞秋1着、有馬記念1着)
宝塚記念のレース後に歩様が乱れて左前肢ハ行が判明、
その後引退したドゥラメンテを除けば、全馬がその後G1で連対しています。
つまり宝塚記念で馬券圏内に入れる4歳馬は、
それだけ強いということ。
なお4歳で勝利しているのは、
ナカヤマフェスタ、オルフェーヴル、ゴールドシップの3頭だけ。
名前を見ただけで名馬だと分かるメンバーです。
その上でクロノジェネシスは6馬身差のハイパフォーマンスですから、
今後の活躍をほぼ約束されたようなものですね。
歴史的名馬になれる可能性が高いでしょう。
あとはアーモンドアイとの直接対決はあるか?
タフな阪神以外の競馬場と、
良馬場でサートゥルナーリアに勝てるのか?
そして同世代のオークス馬、
ラヴズオンリーユーとの再戦など、まだまだ見たい対決が盛りだくさん。
ですが、父親のバゴと言えば、
凱旋門賞を含めてフランスでG1を5勝。
つまりバゴ産駒はヨーロッパの馬場向きでしょう。
ということはですよ、
クロノジェネシスは凱旋門賞向きの馬ではないのか?
さらに凱旋門賞は牝馬優勢と言われています。
同じく4歳で宝塚記念を勝ったナカヤマフェスタと、
オルフェーブルが凱旋門賞で2着していることを考えると、
クロノジェネシスほど凱旋門賞で活躍できる馬はいない。
そんな気がしてきましたが、
今年の凱旋門賞には登録していないので、出走しないそうです。
うーん、残念。
チャンスがあるなら、来年でも目指して欲しいですね。
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