危ない1番人気はこの部分に注目すれば見えてくる!
2020年のプロキオンステークスは、
サンライズノヴァがトップハンデの59kgを克服して勝利。
出走メンバーの中で、
JRAのダート重賞を勝利した経験があったのは下記の3頭。
カフジテイク(根岸S)
ワンダーリーデル(武蔵野S)
サンライズノヴァ(ユニコーンS、武蔵野S)
カフジテイクはフェブラリーSで3着、
チャンピオンズカップで4着とG1で上位争いの経験もあるが、
今年ですでに8歳。
近走は重賞レベルでは苦戦していて、
オープンクラスで掲示板前後まで、という成績です。
さすがにちょっと厳しいかなという雰囲気で、
世間の評価も低く単勝万馬券の15番人気。
続いてワンダーリーデルは今年で7歳になったものの、
今年のフェブラリーSで4着と、まだまだ現役といった感じ。
ただ前走の交流重賞、黒船賞(高知)で、
ラプタスとサクセスエナジーに完敗していて、評判はガタ落ち。
その黒船賞以来、4ヶ月以上ぶりの実戦が嫌われてか、
プロキオンステークスでは12番人気の低評価。
個人的にはこの馬が面白いと思っていましたが、
結果は9着とダメでしたね。
そして見事にプロキオンステークスを制したサンライズノヴァ。
ユニコーンSに武蔵野SとG3を2勝していることに加えて、
盛岡の南部杯(Jpn1)を制してる。
さらにフェブラリーSで3着の実績もあり、
まだ6歳とまだまだ活躍できそうな気配。
ここでは格が違うといった実績です。
レッドルゼルや、ラプタスといった新興勢力と、
59kgを背負ったサンライズノヴァの対決というのが、
プロキオンステークスの見どころでした。
結果はサンライズノヴァが、
直線でまとめて差し切る、いつも通りの豪快な競馬。
文句なしでしょう。
それにしてもハンデ59kgで、
あの直線での伸び脚は、さすがとしか言いようがないですね。
次走でもサンライズノヴァの豪快な差し脚が楽しみです。
さて、今回はその斤量に関係して、
人気の盲点になりそうなポイントを紹介したいと思います。
それはズバリ!
1番人気の馬が、
前走よりも斤量が3kg以上アップなら要注意!
というもの。
一般的に、斤量(ハンデ)が1kg重くなると、
1馬身の差がつくと言われています。
そしてこちらも一般論ですが、
1馬身は0.2秒と計算されるので、
3kgなら0.6秒もタイムが遅くなるということ。
この差はデカいですよね。
前走よりも斤量が3kgもアップしているのに、
1番人気に祭り上げられている馬は、飛ぶ可能性が高いと言えるでしょう。
では実際のデータをご覧ください。
◆1番人気(平均)
勝率33% 連対率51% 複勝率64%
単勝回収率77% 複勝回収率83%
◆1番人気(斤量3kg増)
勝率28% 連対率43% 複勝率58%
単勝回収率69% 複勝回収率77%
いかがでしょう?
明らかに成績が落ちますね。
普通に考えて当たり前のことですが、
いきなり3kgも負担重量が増えたらキツイですよね。
前走と同じレベルの走りが、できるハズがない。
それなのに1番人気というのは、ちょっと酷ですね。
このように前走より斤量が3kgも増えた1番人気を見つけたら、
まずは疑ってみましょう。
そして斤量増のほかにも怪しい部分があるなら、
その1番人気は飛ぶ可能性が大きい。
単勝の逆張り作戦もありですし、
馬単の2着付け、3連単の3着付けという作戦もありでしょう。
斤量は競走馬の成績に大きく関係するので、
他にもいろいろなパターンがあるはずです。
ぜひ研究してみてください。