競馬場とコンピ指数の関係を解明すれば活用法が見えてくる
コンピ指数は、開催場所で指数値の基準が違うのではないのか？
そして開催場所別（競馬場別）のコンピ指数攻略法を見つけられないか？
このように思案する人も多いかと思います。
実は私の過去にこのようなアプローチをしたことがありました。
中央競馬(JRA)には、
札幌、函館、新潟、福島、中山、東京、中京、京都、阪神、小倉、
この１０競馬場があります。
その中でメインに扱われている競馬場は、中山、東京、京都、阪神の４場。
反対にローカルと言われる競馬場は、
札幌、函館、新潟、福島、中京、小倉の６場ですね。
近年は中京競馬場でＧ１高松宮記念が行われるようになり、
存在感が増しているようにも思います。
この１０の競馬場を大雑把に分類すると、
北海道 → 札幌、函館
東日本 → 中山、東京、新潟、福島
西日本 → 京都、阪神、中京、小倉
こうなります。
ではコンピ指数に話を戻しましょう。
コンピ指数を競馬場別、開催場所別に分けて考えるのは正解か？
ということでしたね。
いきなり結論から言うと、
開催場所別に分けて考えるのは不正解です。
何故なら現在の日刊コンピ指数は、
大阪の日刊スポーツでのみ算出されていると、
私は担当者さんから聞いています。
大阪の中之島にあるフェスティバルタワー、
ここが日刊スポーツ西日本の本拠地ですが、
この場所でコンピ指数が一括算出されているのですね。
内部の人に聞いた話では、
ひと昔前までは東日本と西日本で、
別々に算出していた時期もあったようですが、
近年のコンピ指数のコンテンツ化が進み、基準が統一化されている。
これが正解のようです。
コンピ指数の算出方法自体が、
日刊スポーツ内の一部の人間しか把握していないブラックボックス。
あくまでも関係者から聞いた私の推測になりますが、
当たらずとも遠からずかと思います。
ところが、
中央４場（中山、東京、京都、阪神）に比べて、
ローカル競馬場の方がコンピ指数１位の指数値が低いことが多い、
という気がしませんか？
これはコンピ指数を使っている多くの方が、
なんとなく実感していると思います。
ではその理由をズバリ、解明していきましょう。
中央４場はG1級の強い馬が出走するので、
断トツの人気になることが多くなります。
例えば毎年９月ごろに中山競馬場で行われる
菊花賞トライアルの朝日杯セントライト記念。
３着まで菊花賞への優先出走権が与えられるため、
暑い夏を休養に充てていたG1級の牡馬が、
秋に向けて始動する絶好のレースになっています。
2017年であれば、
皐月賞馬のアルアインが参戦。
他には重賞好走組のミッキースワローにサトノクロニクル、
後の菊花賞で２着に好走するクリンチャーなどが取り巻く様相ですね。
このようにG1級の馬が出走すると、
必然的にコンピ指数１位の指数値が高くなります。
コンピ１位 ９０
コンピ２位 ６４
コンピ３位 ６３
という感じ。
反対にローカル競馬場は、
オープンや重賞に出走する馬はG3級が多いので、
混戦になることが多く、コンピ指数１位の指数値が低くなります。
例えば夏の新潟開催を締めくくる新潟記念(G3)だと、
コンピ１位 ７７
コンピ２位 ７２
コンピ３位 ６３
2017年のコンピ上位の指数値の並びは、このようになります。
新潟記念に出走した顔ぶれは、
G1に届かないが、G2やG3で好走しているアストラエンブレム。
他には七夕賞や鳴尾記念で活躍したマイネルフロストに、
長距離重賞を得意としてるトーセンバジルなどが名を連ねます。
セントライト記念と新潟記念、
開催時期は１ヶ月も違いません。
しかし中山競馬場と新潟競馬場と、
開催場所が違うだけで、出走するメンバーの格が違ってくるのです。
つまりコンピ指数の算出方法が、
中央４場とローカル競馬場で違うのではない！ということ。
ローカル競馬場は混戦メンバーでオッズが割れることが多くなるため、
コンピ指数の評価も割れて、指数値が低くなるということですね。
これも「コンピ指数＝予測オッズ」に置き換えれば納得がいくでしょう。
断トツの１番人気がいるレースが多いか、
混戦のレースが多いか、の違いなのです。
あまり難しく考えず、
コンピ指数は全場共通という考えでデータを取るようにしましょう。
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