コンピ指数が前走より上昇したのは能力が上がったのか?
コンピ指数について、
興味深い質問があったので、ここでシェアしたいと思います。
▼ここから▼
世話になっております。
〇〇と申します。
いつも楽しくメールを読ませて
頂いております。
一つ教えて頂きたく
メールしてます。
お気に入りの馬のコンピ履歴
(今回、前走、前前走)が
すぐわかる方法とかも
教えていただけるのでしょうか?
10番人気が、3着に入り、
ちょっとコンピ指数を手作業で調べたら
今回51、前回47、前々回43。
もしかして、能力値が上がったってこと?
何らかの要因があるのかな?
ふと疑問になって、
調べる方法を模索しているところです。
▲ここまで▲
まず過去のコンピ指数は、
TARGETに表示させることが可能です。
このような感じですね↓
このようにTARGETに表示させる方法は後述しますが、
「今回51、前回47、前々回43と、能力が上がったのではないか?」
ということに、先に回答したいと思います。
まず日刊コンピ指数は、相対値という概念で成り立っています。
相対値 → オッズ、コンピ指数、対戦型マイニング
絶対値 → ラップ、スピード指数、タイム型マイニング
これを名馬で分かりやすく解説します。
NHKマイルとダービーを制したキングカメハメハは、
2004年のダービーでのオッズは2.4倍(1番人気)でした。
この時のコンピ指数は1位78です。
そして翌年2015年のダービー馬、
ディープインパクトの単勝オッズは1.1倍(1番人気)でした。
ディープインパクトのダービーでのコンピ指数は1位90。
どちらも日本を代表する名馬ですが、
キングカメハメハが3歳秋に屈腱炎で引退したため、
ディープとの直接対決はなし。
同じレースで走ったらどちらが強いのか?
ディープという声が多いと思いますが、
実際は走ってみないと分からない。
これをアレコレと仲間内で語るのも競馬の楽しみ方ですが、
例えばディープインパクトが1年早く生まれていたらどうでしょう?
2004年のダービーに、
キングカメハメハとディープインパクトが一緒に出走していたら、
これを私が勝手に想像してみます。
2頭の実力が伯仲していたと仮定すると、
キングカメハメハがコンピ2位79になり、
ディープインパクトがコンピ1位81となるでしょう。
本来、キングカメハメハのコンピ指数値は78で、
ディープインパクトのコンピ指数値は90なのにです。
つまりコンピ指数は、
レースに出走しているメンバーによって指数値が変わる指数、
ということ。
オッズに置き換えると、理解しやすいかと思います。
反対にラップ系の指数、
スピード指数やタイム型マイニングは、
絶対値なので「その馬の能力」を示す指数と考えてOK。
例えば2019年のチャンピオンズカップで、
上位評価されていたインティとゴールドリームで比較してみましょう。
この2頭は2019年のフェブラリーSで対決して、
クビ差でインティが勝利しています。
しかしチャンピオンズカップが行われる中京ダ1800mでは、
対戦が初めてなので単純に比較できない。
ここで使えるのが走破時計(ラップ)という絶対値です。
インティは同コースで行われた2019年の東海ステークスで、
1分49秒8というタイムで走っています。
反対にゴールドドリームは、
2017年のチャンピオンズカップで、1分50秒1というタイムで走破。
中京ダ1800mでの能力を勝手に指数値にすると、
インティが100で、ゴールドドリームが98くらいでしょうか。
このように額面通り、単純比較できるのが絶対値です。
結果はゴールドドリーム2着、インティ3着でしたが、
レースの流れもあるのでご愛嬌ですね。
こんな感じで、相対値の指数と、
絶対値の指数の違いが分かって貰えたでしょうか?
指数はその成り立ちをしっかり理解していないと、
正しい攻略ができない。
だから質問者さんの探求心は素晴らしいですね。
ぜひ参考にしてください。
それと過去のコンピ指数をTARGETに表示させる方法は、
こちらの記事を参考に↓